エンビロンを自慢気に話す母

「エンビロン?」久々の帰省。地元駅に降り立ち、迎えを探す。全身黒い服を着た女性。何アレ怖い!と、逃げの体勢を取ろうとした時に気付く。

「お母さん?」驚く事に母親だった。「何でそういう格好!?超怖いじゃんよ!」「ほら、いい加減歳でしょ?だから紫外線とか気になっちゃって」

そういう意味だと、気持ちは分からなくもないけど…アホすぎる。「化粧品でケアした方が良いんじゃ?」

「そっちも勿論してるわよー。ほら、これ。エンビロンとゆうやつ」ここで冒頭の台詞へ戻る。「初めて聞いたけど良い?」

「あったり前よー。肌見よ、お前が家を出る前よりキレイでしょう?年齢より若く見えるとか言われるんだから。エンビロン様々よ!」

言い切る母は、勢いそのままでお前もどう?と勧めまくる。「そこまで熱弁するほどなら、使おうか」

「仲間入り決定、絶対気に入るはず」おぉ、この勢いは、帰った後に感想求聞く電話がきそう。

エンビロンだっけ。忘れないようにメモしとこう。